タイトル:「現代版 魔女の鉄槌」
著者:苫米地英人(とまべちえいと)
初版:2011年6月
発行所:フォレスト株式会社
こんな人に読んでほしい!
- 考え方の幅・視野を広げたい。
- SNSの普及による私たちへの影響を知りたい。
- 他者に影響されず、自身で作った人生にする方法を知りたい。
本書の簡単概要
- 私たちの認知・行動は他者に影響され作られている
- 私たちの認知は常に権力者によって誘導したい方向に誘導されている。
- 新たなメディアの普及による、宗教と魔女狩りの関係
- 新たなメディア(SNS)普及による情報操作と思考誘導・停止の危惧
- 自身で作った人生を生きるために
概要はザッとこんな感じですね。
こちらの書籍が出版されたのが、2011年ですので、著者のすごい先見性を感じました。
SNS普及当時から、利便性だけを見るのではなく、新たなメディアが普及することにより、
情報発信者がどのように使用し、受け手側がどのように受け取るのか。
そして実際に過去に起きた印刷技術の革新によって、権力者が市民にどのように使用したのか。
過去の実例を元に現在の状況と比較し、私たちがどのように思考し、行動するべきか、
とても分かりやすく解説されていました。
事実、過去数年を振り返っても、著者の主張が現実に起きているのではないかと、私は考えています。
SNSの普及により、情報量が増え、複雑化し情報の発信源や引用元の確認が困難な場合が多いです。
また原典の真偽を確認せず、自身に都合がいいから、この人が言っているから等、
情報を鵜呑みにする事も多いのではないかと思います。
著者の言う、思考停止状態に陥ってしまっているのだと思います。
これは恥ずかしながら、今私が陥っている状態ですね。
流れてくる情報が正しいか確認・考えもせず、鵜呑みにし他者に認知・世界を作られている状態です。
本書では今起こっている魔女狩りから逃れ、自身で望んだ人生を送る為に何に気を付け、
どう行動したら良いか著者の見解が記述されていました。
「奴隷とは、人生を騙し取られた人間のことを指す。本当の人生のゴールを達成したいなら、
限定された偽りの自由から一歩でも踏み出す必要がある。」
著者紹介
著者:苫米地英人(とまべち ひでと)
脳機能学者・計算言語学者・分析哲学者・実業家
マサチューセッツ大学を経て、上智大学外国語学部英語学科卒業。
その後2年間の三菱地所勤務を経て、フルブラント留学生としてイエール大学大学院に留学。
カーネギーメロン大学院に転入し、計算語学の博士号を取得(日本人初)。
著書には「残り97%の脳の使い方」や「思考停止という病」など、多数の書籍を出版。
ちょっとしたコメント
初めての投稿がこちらで大丈夫か迷いましたが、ちょうど読んでいて、
とても面白かったので投稿しました。(笑)
自身の行動を鑑みる切っ掛けになりましたし、是非他の人に読んでもらいたい一冊です。
実は少し前に「思考停止という病」という同じ著者の本を読んだのですが、
こちらがとても面白く、そちらに本書が紹介されていたので、気になり読み始めました。
読んで正解でしたね。(笑)
「思考停止という病」はまたの機会に紹介出来たらなと思います。
苫米地さんは最近のマイブームですね。
とりあえず、相方のはるにはガン押ししときます。(笑)
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