ワイン初心者でも分かる!ソムリエがワインの飲み方、楽しみ方をご紹介します!
この記事はこんな人にオススメ
- ワインを本格的に勉強し始めたいが何をしたらいいのか分からない
- 割とガチなワイン会を予定しているがテイスティングのためにはどんな予備知識が必要か知りたい
- 恥をかかず、格好良くテイスティングしたい
- ワインを飲むときの表現方法が知りたい
今回はワイン会を予定している場合にどんな準備が必要なのかワインテイスティングのコツをお伝えできればと思います。
では早速いってみましょう!
ワイン会までの準備
決めておくとスムーズになる項目です。
ワインは詳しい人が選んで準備してくれているから必要ないわっ!って方は読み飛ばしても大丈夫ですが、知っておくと役に立つかもしれません!
テーマを決める
フランスやイタリアといった国ごと、シャルドネ、ピノ・ノワールといった品種ごと。2010年と2015年といったブドウが収穫されたヴィンテージなど固定のテーマを決めておくと飲み比べをする中で発見がしやすいです。
テーマを決めるにあたっては多少のワインの知識が必要なので、初心者ですと「なかなか決められない、難しい」といったことにはなりかねませんが、1本飲みたいものを決めてしまえばそのワインと何かつながりのあるワインを選んでいくと比較ができて勉強になります。
何でもいいから比較したい!ということであれば、シャルドネなどの同品種の「樽あり」と「樽なし」飲み比べなんかは分かりやすいでしょうか。
ちなみに…
同じワイン名でも生産年が違う2本以上の飲み比べを「垂直」テイスティング(試飲)といい、同じ生産年、同じ生産者が作った違うエリア(畑・区画など)の2本以上の飲み比べを「水平」テイスティング(試飲)といいます。
道具を揃える
ワインを正しく飲むためには道具を揃えておくことも必要です。
ハードルが高くなってしまう所以でもありますが、知っているのと知らないのとでは雲泥の差です。最低限必要なものは以下の3つです。
- グラス
- ワインオープナー
- ワインクーラー(白ワインやスパークリングワインの場合)
グラスは使いやすいものを1つ選びましょう。それぞれのワインに合ったグラスなんかも販売されていますが、値段もそれなりにするので割れたときのショックが大きい…なんて事にならないよう、1脚数百円のものから1〜3,000円くらいまでのものでグラスの厚みが厚すぎず薄過ぎずのものがあれば良いと思います。
個人的オススメは木村硝子さんです!
ワインオープナー(ソムリエナイフともいいます)もいろんなものがありますが、まずは多少安くてもいいので使いやすいものを選びましょう。高いものでも良いですが、高価なオープナーはそれなりに技術が必要になる場合もあるのでまずは開ける事に慣れていきましょう。初めは誰しも慣れません。練習あるのみです!
個人的オススメはダブルアクション(2段階式)オープナーです。
ワインクーラーはお店で出てくるようなバケツタイプかお家だとボトルに直接巻くタイプなどがあります。開けてすぐに飲み切る場合は問題ないのですが、スパークリングワインやスッキリめの白ワインを長時間室温で置いておくと美味しくなくなってしまうので用意しておくと良いでしょう。
個人的オススメはこちらです!見た目もオシャレで場所を取りません。氷水に比べると冷えは弱めですが家庭用としては問題ないはずです。
合わせる料理を決める
ワインのテーマが決まったらそれに合う料理を準備します。ワイン単体と簡単なおつまみでも十分ワイン会は楽しめますが、ワインに合わせて料理を考える手間も楽しみのうちです。
基本的には、ワインの国に合わせてその国の料理にするのが一番良いです。
フランスワインであればフランスの郷土料理、イタリアワインであればイタリア料理、日本ワインであれば日本食にも合わせやすいです。
また、ワインの色に合わせて料理も色で合わせるのも一つのコツです。私はよく、お魚でも白身でホワイトクリームを使った料理にはオーク樽熟成した白ワインを合わせます。すき焼きだったら日本ワイン!てな感じですかね。
この辺はまた機会があれば料理の記事も書いてみようと思いますので、それまでお待ちください!
ワイン会本番!
あくまでも目の前のワインに向き合いつつ、楽しみながら比較試飲しましょう!
早速テイスティング…といきたいところですが、集中して味わうための当日の準備も大切です!心してかかってください。笑
準備
- 気が散るようなもの、音がない状態か?
- 温度は適切か?
- 飲む順番はスパークリング→白→ロゼ→赤(軽いもの→重いもの)の順になっているか?
- テクニカルシートを準備しておきましょう
- 酔いたくない場合は吐器(とき)(紙コップなど)を使用しましょう
テイスティングには意外と集中力が必要です。音楽ガンガンであったり、心が落ち着かない状態ではテイスティングも正確な表現ができません。
飲むときの温度管理も大切です。ワインの味では「甘味」「酸味」「渋味」「アルコール度数」などのチェック項目がありますが、これらはワインの温度によっても感じ方が変化します。ですので、ざっくりとで構いませんがワインの温度は「冷やし過ぎではないか」「上がり過ぎていないか」に注意を払ってみてください。
飲む順番についても、味わいの要素が多いもの(濃いワイン)を先に飲んでしまうと後々で白ワインや淡い赤ワインの味が弱く感じてしまいますので順序を守って美味しくワインを飲みましょう。
テクニカルシートはメモ帳でも良いのですが、初めのうちはテイスティングシートにチェックをしていくのがオススメです。テイスティングのフォームはこれで全て完了です!
白ワインのテイスティングシート
https://www.wine-jyuken.com/media/second_exam/comment-sheet-w.pdf
赤ワインのテイスティングシート
https://www.wine-jyuken.com/media/second_exam/comment-sheet-r.pdf
ワイン受験.com
また、テイスティングのような少量ずつワインを飲む場合でもやはりアルコールが入っているので酔います!酔いが回ると記憶力も落ちますし、正確な判断力、コメントもできなくなってしまうので、初めのうちは紙コップなどにワインを出しながらテイスティングするのが良いです。
前置きが長くなりましたが、テイスティング本番に入っていきます!
色を見る
背景が白で、色が見やすい方が良いです。白ワインであればグラスを横から見るぐらいの角度で、赤ワインであればグラスを45度傾けてグラデーションを見ます。
見る順番は①濃淡→②色調→③清澄度(せいちょう)→④粘性の順番です。
①濃淡はその名の通り色調が濃いか薄いか、②色調は何色が強いか。白ワインであればシルバー寄りかイエロー寄りか、赤ワインであればピンクっぽいか赤っぽいかはたまた紫っぽいか、熟成してオレンジっぽいかなど、③清澄度は透き通っているか澱があって濁っているか④粘性はワインを揺らしたときに液体がゆっくり流れるか素早くキレるか
これらをみていきます!!文章にすると長くなってしまいますが、視覚からの情報は慣れてくると1分もあれば完了します。
香りをとる
ワインの第一アロマ、第二アロマ、第三アロマというのを聞いたことはありますか。
これらは別に覚えなくて良いのですが、順に、果実の香りが強いのか、酵母や醸造による香りが強いのか、熟成による香りが強いのかを見ていく工程のことを指します。
果実の香りが印象的であれば、2〜5つくらいの具体的な果実を思い浮かべてみてください。
白ワインなら:ライム、レモン、グレープフルーツ、あんず、パッションフルーツ、マンゴーなど
赤ワインなら:ラズベリー、いちご、レッドチェリー、ブラックチェリー、ブルーベリー、カシスなど
果実以外の香りが印象的であればどんな要素が強いか。
お花(ユリ、金木犀、バラ、スミレ)なのか、スパイス(胡椒、シナモン、丁子)なのか、ハーブ(ミント、ユーカリ)なのか樽由来の香り(バニラ、杏仁、トースト)なのか…。
この工程で最も大事なことは、感じたことを言葉にし周りの人と意見交換をすることです!そうすることで自分では見つけられなかった味わいの特徴が発見できますし、ボキャブラリーを増やしていくことが出来ます。
味わう
味わいは複雑になりがちなので、こちらも3つのフォームに分けて感じ取っていきます。
- ファーストアタック(甘味・アルコール)
- 中盤(広がり・酸味)
- アフター(苦味・塩味・余韻)
初め飲んだ時に感じ取れることは、そのワインの重要な個性となります。
コツとしてはゆっくりと液体を舌先から流していくことで細かな分析ができます。
甘さがあるワインなのか、アルコールの広がり方は?→酸味がどれくらいあるか、広がり方のピークはどこにあるのか?→舌に残る味わいは?苦味があるのか、ザラザラとした舌触りは多いか少ないかなどなど。
感じられたことは時系列を追ってシートにメモやチェックをしていきましょう。
こうしたことを繰り返していくことでワインに対するテイスティングスキルが上がっていきます。
記事作成後記
テイスティングはフォームをつくって何度も反復練習することが大事です!
今回書いた記事はブログ始まって依頼の超大作となりましたが、正直まだまだ補足加えたいところだらけです笑
ブログ記事作成も反復練習が大事ですね!ゆるいですがちびちび更新は続けていこうと思いますのでこれからもよろしくお願いします!
ここまで読んでいただきありがとうございます!
それではまた次回記事でお会いしましょうっ!またね!
■参考図書「テイスティングは脳でする」
https://ec3.sommelier.jp/products/detail/18
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